「おはよう、今日も暑くなりそうね」
「あ・・、あぁ、、そ、あの、、あ・・・はい。」

朝、門前を竹箒で掃いていた明子に声をかけられる。
美人の女性が相手だと、いつも吃ってしまう安雄。

「(ウチのババア相手なら普通にしゃべれるのに‥なんでだよ‥)」

明子の下着を盗み、
精液にまみれにしたその下着をポストに突っ込んでから、
20日程経っていた。

妄想でどれだけ汚しても、
現実の明子は相変わらず清楚な人妻のままでいる。

年収で億単位を稼いでいるらしい囲碁名人の妻でありながら、
気取らず、着飾らず、一歩下がって男を立てる。
外見も文句のつけようがない、安雄の理想タイプの日本人女性。

だがあの日以来、
安雄の明子に対する思いは歪みきり、
その脳内では、いつも明子を強姦する妄想で渦巻いていた。

「(精液がべったりついた下着をポストに入れたのは目の前にいる俺だぞ!!ウヒヒっ!!)」
「(‥い、言ってやりたい、どんな顔するか‥そして無理矢理押し倒して)」

「ご、強姦したい‥」


「え?」

自分がボソッっと口にしてしまった言葉に安雄は青ざめた。