「くそっ、もっと気づくのが早ければ・・・」

果てた後、猛烈に募る美津子への肉欲
映像に一瞬だけ映る醜い容姿の男への嫉妬


「あぁ、、羨ましい・・私もしたい・・あの美人妻と・・美津子さんとセックスしたい・・」


セックスなど、もう何年、いや結婚して1年目以降からしてない。
やはり生の臨場感が欲しい・・。
幾ら隣の奥さんでも映像を使っての自慰などではもう満足できないんだ・・。

なら、この映像で脅迫すれば・・いや、しかし、、捕まりたくない。
ああ、セックスがしたい、、あの奥さんと、、美津子さんと、、。

和郎の心に吹き荒れる葛藤。

一度も働いた事のない妻から無職状態を疎まれ、
バイトすらせずに親に寄生し放蕩する馬鹿息子。

人一倍勉強してようやく人並みだった、だから一生懸命勉強した。
お見合い結婚するまで色恋沙汰もろくに知らず、
性欲は自慰だけで解消させた。
勉学から勤労へ真面目にいそしみ生きて来た。

その自分の49年間の人生に覚える虚しさと怒り。


結局、ふざけた奴らでも、
運さえあればのうのうと生きられるのが世の中なのだ。
そう、気づくのが遅すぎたかもしれない・・。

なら・・・これも運のうちじゃないか。
こんなすごい映像が撮れたんだ。

隣家の美人妻の秘密を握ったんだ・・。